葛飾北斎の娘の名前は応為ではなくお栄?作品が天才的!絵も公開!

日本を代表する江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎。そんな葛飾北斎ですが、北斎の娘について、詳しい事はご存知ですか?

 

今日はその葛飾北斎の娘について、詳しく解説していきます。是非最後までご覧ください。

 

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葛飾北斎の娘は葛飾応為

 

 

江戸後期の絵師・葛飾北斎(1760~1849)の娘・応為(おうい)に注目が集まりつある。やはり絵師で、影を強調した個性的な絵を残した。ドラマの主人公にもなっているが、その生涯には謎も多い。

 

6日、大阪・あべのハルカス美術館で開催中の展覧会「北斎―富士を超えて」で応為の代表作「吉原格子先之図(よしわらこうしさきのず)」の展示が始まった。絵は縦26センチ、横40センチほど。

 

 

小ぶりな紙に、江戸の遊郭・吉原が光と影の対比をいかして描かれている。展示開始後、絵の前には人だかりができた。影は細かく引っかかれたように描かれ、西洋の銅版画の技法から学んだと指摘される。

 

展覧会の企画者の一人で大英博物館のティモシー・クラーク日本セクション長が「北斎とは明らかに違う個性を発揮している」と出展を強く要請してきた一枚だ。

 

この絵が江戸時代に描かれたとは信じがたい位の作品ですね。色のグラデーションと滑らかさは、葛飾北斎とはまた違った味が出ています。

 

葛飾北斎は絵描き師以外にも、色んな業種の職人のワザを盗んで、それをヒントに絵を描いたと言われています。娘の応為も例外ではなく、様々な分野の技術を取り入れていたそうです。

 

春画(江戸時代に性風俗を描いた絵画)に関しては北斎よりも応為の方が優れており、実は今まで北斎が描いたとされる春画は、ほとんど応為が描いたものだと言われています。

 

そんな、優れた絵師・葛飾応為ですが、実は名前は応為では無かったというのです。

 

葛飾北斎の娘の名前はお栄?

 

 

北斎の死から44年後の1893年に出た「葛飾北斎伝」は、応為を「(北斎の)三女、名は、阿栄」と記す。「お栄(えい)」と呼ばれたらしい。画家と結婚し、ほどなく離婚。晩年の北斎と暮らして絵を手伝い、美人画で評判を得た。絵師としての「応為」の名は、同居の北斎を「おーい」と呼んだから、との説も紹介されている。

 

応為は絵師としての芸名で、本当の名前はお栄だったんですね。それにしても、応為の由来が「おーい」と呼んだからとは…結構適当ですね(笑)

 

また、お栄はもともと「顎」が出ていたようで、北斎は、お栄のことを「アゴ」とも呼んでいたそうです(笑)

 

 

葛飾北斎の娘・お栄の性格

 

 

葛飾北斎にロクに名前で呼ばれず「おーい」や「顎」と呼ばれていたお栄。普通、こんな風に呼ばれたら怒りますが、お栄は北斎に「おーい、顎!」と呼ばれても「あいよ!」と返事をして、全く気にする事は無かったそうです。

 

この事から察するに、お栄はサッパリとした性格で、細かい事は気にしないチャキチャキの江戸っ子だったようです。

 

また、たばこや酒も好きだったそうで、ある日、北斎のキセルを吸っていたら、火種を落としてしまったお栄。お栄はその事をとても悔み、いったんは禁煙したそうですが、やはり我慢できなかったのでしょう、また吸い始めたという逸話もあります。

 

 

葛飾北斎の娘・お栄の兄弟

 

 

お栄は、葛飾北斎の三女として生まれました。葛飾北斎には、二人の息子と三人の娘がいたそうです。ですので、3姉妹の末っ子ということになります。

お栄の姉には、同じ画家で葛飾辰女(たつじょ)という人物がいたそうですが、実は、同一人物だったのではないかという説が有力だそうで、その真偽は定かではありません。

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謎な部分が多いお栄。それがまたファンの間では魅力的だとも言われています。

 

葛飾北斎の娘・お栄は離婚している

 

 

実は一度、町絵師・南沢等明に嫁いでいるお栄。しかし、父譲りの性格に加えて、夫の絵の拙い部分を指摘して笑うといった振る舞いもあってか、離縁(離婚)されることになってしまいました。

 

お栄が離婚して、葛飾北斎の元に戻ったのは27歳の時。そして、二年後に葛飾北斎が出版した「忠義水滸伝画本」には、「之ヲ梓ニ鐫ミ弘ク弟子ニ授ケテ聊カ伝写ノ労ヲ省クノミ」。つまり、「これからは弟子に任せて楽をするぞ!」と言った事が書かれています。

 

この弟子というのが、娘であるお栄だとも言われています。

 

 

葛飾北斎の娘・お栄がドラマの題材に

 

↑タップして再生できます。

 

アメリカの有名雑誌の「この千年でもっとも重要な功績を残した100人」で唯一選ばれた日本人「葛飾北斎」。その天才画家・北斎を陰で支えつつ、晩年には独自の画風にたどり着いた北斎の娘「お栄」。そのお栄の半生にスポットを当てた、直木賞作家・朝井まかて氏の小説「眩(くらら)」を4Kドラマ化。

 

江戸の天才絵師・葛飾北斎の三女として生まれたお栄(後の葛飾応為:宮崎あおい)は、町絵師である吉之助と夫婦になったものの、箸を持つより絵筆を持つのが好きで、父であり、師である北斎(長塚京三)の元に嫁ぎ先から戻ってきた。そこから「超えられぬ高き壁・北斎」の絵の手伝いが始まった―。

 

そんな中、お栄は北斎の弟子筋の絵師・善次郎(後の渓斎英泉:松田龍平)にだけは、苦しみや悩みを話すことができた。それは思うに任せない、「出戻りお栄」の密かな恋心であった。

 

生まれながらにして北斎という大きな背中を見てきたお栄は、父・北斎を手伝う中で、「色」というものに執着を始める。そして北斎の代表作である「富嶽三十六景」が完成した時にも、そばにはお栄がいた。

 

父が高齢となり、思うがままに筆を動かせなくなってからも、お栄は父の「筆」として北斎の絵を描き続ける。やがて時は過ぎ、心の中で常によりどころであった善次郎そして、北斎もこの世を去る。60歳を過ぎたお栄の手に残ったのはやはり絵筆であった――。

 

大河ドラマ「篤姫」(2008年)以来9年ぶりの共演となる宮崎あおいと長塚京三が画家の父娘を演じます。
また、お栄の良き理解者を演じる松田龍平は、NHKでは連続テレビ小説「あまちゃん」以来の本格的なドラマ出演になります。

 

お栄が離婚した後の物語なんですね!面白そうです。

 

葛飾北斎の娘・お栄の映画(アニメ)も好評!

 

↑タップして再生できます。

 

お栄を題材にした映画『百日紅』(さるすべり)

江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化。浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。

 

アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。

 

私はこの作品を実際に観ましたが、面白かったですよ!是非ご覧ください。

 

葛飾北斎の娘・お栄の絵が天才的!

 

 

父親である北斎と同じように絵に生涯をささげたお栄。27歳の時に離婚して以来、再婚はせずに、北斎と共に作品を生み出し続けたお栄は、北斎がこの世を去って8年が経ったある日、突然消息を絶ったと言われています。67歳の時でした。

 

最期まで謎が多い葛飾北斎の娘・お栄。この謎がお栄の魅力を引き立てているのかも知れませんね。

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